文化財や美術品を鑑賞する時、なるべく 五感で感じる様にしています。
歴史を紐解いて鑑賞する楽しみもありますが、私は成るべく、空にして観ています。
清閑亭。
福岡藩主 黒田長成の別荘だった邸園です。
静かで いつも誰かを待っている様な。
ふらっとよりたくなる気持ちにさせてくれる様な。
ゆっくりあちこちを観て行くと、色々な自分だけの発見をします。
厚い硝子の室内灯。
雪見障子。
ふすまの引き手。
天井板。
節のない柱。
一枚の床板。
かつて 誰かが ここで 過ごしていたリアルさはないけれど、団欒していた 空気は何処か漂っていました。
帰りパンフレットを見ながら 自分のアンテナの方向性の答え合わせをします。
まだまだ気付かない事が多いようです。