ヤマトシジミの食卓

私はものすごい過去の記憶が薄い。
ようは 忘れっぽいのだ。
他人や身内に こうだったよね。ああだったよね。と言われると、まるで 記憶喪失の人が過去を知っている人と会って、話を聞いている気分になる。
その位 過去の記憶が薄いし どうでもいいのだ。

すぐ忘れるからだろうか、同じ本を読んでいないと思って読む事も多々ある。


読んでいくと、なにかのきっかけで思い出したりする。
忘れていた記憶にフッと戻る瞬間 時空を超える。
大袈裟の様だけど、懐かしくて ぼんやりした淡い陽射しの中にいる様な感覚になる。


前置きは長くなったが、この「ヤマトシジミの食卓」は 以前読んだ事がないのに、あれ?どこかで読んだ事があったかな?と思うどこか懐かしくて少し前の優しい日本の夕方を連想させる本だ。